威光
「威光を笠に着る」などのように使う「威光」という言葉。
「威光」は、音読みで「いこう」と読みます。
「威光」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「威光」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
威光の意味
「威光」には次の意味があります。
・人がしぜんにおそれ敬い、それに従おうとするような勢いや力。権威。威勢。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「威光」とはつまり「人をおそれさせて、自分の思うままにする力や勢い」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・神の威光を復活させることは即ち、神の力を復活させることを意味する。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 6 罪滅ぼし編』)
・聖下の威光を汚すものなら、こちらも考えを改めざるをえないことになる。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
・彼女の思い上がりはすべて父の威光を背景にしただけのものだった。
(出典:石川達三『青春の蹉跌』)
・どんなに恨めしく思っても、王の威光の前には、従わざるをえないはず。
(出典:小野不由美『十二国記 6 風の万里 黎明の空(上)』)
・夜叉は仏の威光に恐れて寺の中などへこないだろうかと思った。
(出典:田中貢太郎『太虚司法伝』)
類語
・権威(けんい)
意味:権力と威力。人々を強制し服従させる威力。権勢。権柄(けんぺい)。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・威勢(いせい)
意味:人を恐れ従わせる力。(出典:デジタル大辞泉)
・影響力(えいきょうりょく)
意味:他に働きかけ、考えや動きを変えさせるような力。(出典:デジタル大辞泉)
・威厳(いげん)
意味:威光があっておごそかなこと。近づきがたいほど堂々として立派であること。いかめしさ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・オーソリティ
意味:権威。威信。(出典:デジタル大辞泉)