妄想
「妄想する」などのように使う「妄想」という言葉。
「妄想」は、音読みで「もうそう」と読みます。
「妄想」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「妄想」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
妄想の意味
「妄想」には次の意味があります。
・根拠のないことを、とりとめもなく想像すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
頭の中でありもしないこと、あり得ないことを想像することを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だが、もしもその妄想を理解できる者が他にもいたとしたらどうだろう。
(出典:京極夏彦『姑獲鳥の夏』)
・普段ならば考えられないようなことを、志貴は頭の中で妄想していた。
(出典:事務狂『fate/stay night 月姫 (TYPE-MOONクロスオーバーの最高峰、文庫5~6巻のボリューム)』)
・本物の透明人間になってしまったのか、とふと馬鹿げた妄想もうそうに襲われる。
(出典:吉行淳之介『美少女』)
・あれはあなたの興奮した頭のなかから生まれた、妄想もうそうだとばかり思っていたわ。
(出典:サド/澁澤龍彦訳『閨房哲学』)
・そのときは悪い夢か熱にうかされた妄想のように思えるに違いない。
(出典:ドイル/永井淳訳『失われた世界』)
類語
・空想(くうそう)
意味:実際にはありそうもないこと、実現しそうもないことなどをあれこれ想像すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・現実逃避(げんじつとうひ)
意味:実際問題としてやらなくてはならないことを、意図的に避けようとすること。(出典:デジタル大辞泉)
・想像(そうぞう)
意味:現実には存在しない事柄を心の中に思い描くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・夢想(むそう)
意味:夢のようにあてもないことを想像すること。(出典:デジタル大辞泉)
・幻想(げんそう)
意味:実際にはありそうもないことを、あれこれと想像すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)