如実
「如実に表れる」などのように使う「如実」という言葉。
「如実」は、音読みで「にょじつ」と読みます。
「如実」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「如実」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
如実の意味
「如実」には次の意味があります。
・事実の通りであること。現実のままであること。まちがいなくその通りであること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「如実」を分かりやすく言うと、「そのままの状態、あからさま」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・額を肩にあてたまま顔をあげないことで自分の気持ちを如実に表した。
(出典:井田真木子『もうひとつの青春 同性愛者たち』)
・飛行機が流星のように落ちて来たその最後の瞬間を如実に物語っていた。
(出典:D・マクダニエル/一ノ瀬直二訳『0011/ナポレオン・ソロ・シリーズ 第5巻 人類抹殺計画』)
・この画家こそは彼女の面影を如実に写すことができる唯一の人であろう。
(出典:デュマ・フィス/石川登志夫訳『椿姫』)
・何事にも控えめな彼女のおとなしい性格がそこには如実に現われていた。
(出典:井上靖『あすなろ物語』)
・採点結果は、生徒がいかに私の授業から離れているかを如実に示していた。
(出典:吉村萬壱『ハリガネムシ』)
類語
・真性(しんせい)
意味:生まれながらの性質。天性。(出典:デジタル大辞泉)
・正に(まさに)
意味:間違いなくはっきりしているさまを表わす語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・誠に(まことに)
意味:まちがいなくある事態であるさま。じつに。本当に。(出典:デジタル大辞泉)
・真正(しんせい)
意味:真実で正しいこと。本物であること。(出典:デジタル大辞泉)
・正真正銘(しょうしんしょうめい)
意味:まったくうそいつわりのない本物であること。まったくまちがいのないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)