奮励
「奮励努力する」などのように使う「奮励」という言葉。
「奮励」は、音読みで「ふんれい」と読みます。
「奮励」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「奮励」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
奮励の意味
「奮励」には次の意味があります。
・気力をふるい起こして、努め励むこと。(出典:デジタル大辞泉)
「奮」には、「鳥が大きく羽ばたく」という意味があります。
つまり、力を一気に放出するということです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人間は死すべきものであるから、その日まで奮励努力すべきである。
(出典:亀井勝一郎『青春論』)
・べこ大いに奮励一番して彼女を人にしてやらなければ愛した甲斐ないと思う。
(出典:宮本百合子『日記』)
・かつて奮励努力して楡病院を築きあげてきた基一郎の、これは当然な信念だったといえる。
(出典:北杜夫『楡家の人びと (上)』)
・その間私はほんとうに奮励努力しなければなりません。
(出典:知里幸恵『手紙』)
・しかし、その時はまだその時で、一層奮励の筆をもって、補いをつけることが出来ると、覚悟した。
(出典:岩野泡鳴『耽溺』)
類語
・力行(りょっこう)
意味:力をつくして行なうこと。りっこう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・尽力(じんりょく)
意味:力を尽くすこと。骨を折ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・励む(はげむ)
意味:気持ちを奮い起こして物事をする。心を打ち込んで努める。(出典:デジタル大辞泉)
・勤しむ(いそしむ)
意味:熱心につとめ励む。(出典:デジタル大辞泉)
・取組(とりくみ)
意味:熱心に手がける。全力をあげてことにあたる。(出典:精選版 日本国語大辞典)