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含蓄とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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含蓄

「含蓄のある話」などのように使う「含蓄」という言葉。

「含蓄」は、音読みで「がんちく」と読みます。

「含蓄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「含蓄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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含蓄の意味

「含蓄」には次の二つの意味があります。

1 含みたくわえること。内部に取り入れてたくわえること。
2 転じて、意味が深くあじわいのあること。豊かな内容を含みもっていること。(出典:日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

含蓄の意味①「含みたくわえること。内部に取り入れてたくわえること。」

含蓄の一つ目の意味は「含みたくわえること。内部に取り入れてたくわえること。」です。

言い換えれば、「蓄積されていること」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・私が今まで含蓄しておいた筆はこんなところに使うと思ったんじゃないんですからね。(出典:田村俊子『木乃伊の口紅』)

・実現とは自己のうちに含蓄的にあったものが顕現的になるということを意味している。(出典:三木清『哲学入門』)

・だから、この技巧はある程度の修養につれて、理想を含蓄して参ります。(出典:夏目漱石『文芸の哲学的基礎』)

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類語

蓄積(ちくせき)
意味:たくさんたくわえること。(出典:日本国語大辞典)

集積(しゅうせき)
意味:集めて積み上げること。集めて貯えること。(出典:日本国語大辞典)

包含(ほうがん)
意味:中に包み含むこと。ひっくるめて合わせ持つこと。(出典:日本国語大辞典)

収蔵(しゅうぞう)
意味:物をとり入れておさめておくこと。(出典:日本国語大辞典)

含蓄の意味②「意味が深くあじわいのあること。豊かな内容を含みもっていること。」

「含蓄」の二つ目の意味は「意味が深くあじわいのあること。豊かな内容を含みもっていること。」です。

一つ目の意味が転じて、この意味で使うことが多いです。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・その言葉はなかなか気の利いた、含蓄のあるものだった。(出典:ツルゲーネフ/佐々木彰訳『初恋』)

・さらに都市の建築物についての話になり、含蓄のある言葉が述べられた。(出典:山下洋輔『ドバラダ門』)

・事実であったかどうかはべつとしてなかなか含蓄のあるエピソードである。(出典:開高健『最後の晩餐』)

・翻訳の正確さとか含蓄とか、そういうことの重要さは申すまでもありません。(出典:シェイクスピア/福田恆存訳『ハムレット』)

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類語

含意(がんい)
意味:ある意味を含むこと。また、その意味。(出典:日本国語大辞典)

含み(ふくみ)
意味:表面には出ないが、中に込められている意味や内容。(出典:デジタル大辞泉)

文意(ぶんい)
意味:文章の表現しようとしている趣旨。(出典:デジタル大辞泉)

ニュアンス
意味:ある語・語句の持つ表面的な意味以外の、情緒的な意味や細かな意味。(出典:日本国語大辞典)

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