失望
「失望の色を隠せない」などのように使う「失望」という言葉。
「失望」は、音読みで「しつぼう」と読みます。
「失望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「失望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
失望の意味
「失望」には次の意味があります。
・期待がはずれてがっかりすること。また、その結果、希望を持てなくなること。(出典:デジタル大辞泉)
「失望」とは、自分の期待通りにいかず、残念に思ったり不満に思ったりするという意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼も始めて顔を合せた彼の妹の心もちに失望しているのに違いなかった。
(出典:芥川竜之介『彼』)
・草花のある広場へはいってみるといよいよ失望しなければならなかった。
(出典:寺田寅彦『雑記(I)』)
・記録をすっかり読み終った私は、全然失望するより外はありませんでした。
(出典:浜尾四郎『彼が殺したか』)
・それを思うと、私は鏡を見るたびに、やはり失望せずにはおられない。
(出典:織田作之助『髪』)
・道子と交際して相当自信をもって居た人々の失望は云うまでもありません。
(出典:浜尾四郎『彼が殺したか』)
類語
・絶望(ぜつぼう)
意味:希望を失うこと。全く期待できなくなること。(出典:デジタル大辞泉)
・悲観(ひかん)
意味:物事が思うようにならないため失望すること。(出典:デジタル大辞泉)
・自棄(じき)
意味:自分自身に失望してすてばちになること。やけ。(出典:デジタル大辞泉)
・失意(しつい)
意味:望みが遂げられなかったり、当てが外れたりして、がっかりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・自暴自棄(じぼうじき)
意味:不満や失望などが原因で、やけになって自分の身を粗末に扱うこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)