大根役者
「あいつは大根役者だな」などのように使う「大根役者」という言葉。
「大根役者」は、音読みで「だいこんやくしゃ」と読みます。
「大根役者」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「大根役者」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
大根役者の意味
「大根役者」には次の意味があります。
・演技の下手な役者を軽蔑していうことば。(出典:日本大百科全書)
大根はどう食べても当たらないことから、何を演じても当たらない役者を「大根役者」というようになったとされていますが、諸説あります。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ある場面においては、彼は、舌ひとつろくに動かしえない大根役者だった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 5 風雲篇』)
・どんなに苦労しても、大根役者たちと組むかぎり、よい作品にはなりません。
(出典:里中哲彦『鬼平犯科帳の真髄』)
・どんな大根役者が演ずるのを見ても、やはり同じようにうれしがってるわ。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・だが、そこの授業が悪かったのか本人の問題か、とにかく大根役者なのだ。
(出典:喜多嶋隆『島からのエア・メール』)
・馬面の伊藤雄之助が『大根役者、初代文句いうの助』という本を書いた。
(出典:永六輔『芸人その世界』)
類語
・大根(だいこん)
意味:技量が乏しく芸のつたない俳優をあざけっていう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・鳴かず飛ばず(なかずとばず)
意味:長い間、何の活躍もできないでいるようす。(出典:故事成語を知る辞典)
・田舎役者(いなかやくしゃ)
意味:田舎まわりの俳優。または、芸のへたな役者を軽蔑していう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・わんさガール
意味:(大部屋に大勢いるところから) 映画やレビューなどの下っぱの女優。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・半玉(はんぎょく)
意味:芸者見習い中の少女の俗称。。玉代(遊興費)が芸者の半額であるため半玉という。(出典:日本大百科全書)