大晦
「大晦の夜」などのように使う「大晦」という言葉。
「大晦」は、訓読みで「おおつごもり」と読みます。
「大晦」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「大晦」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
大晦の意味
「大晦」には次の意味があります。
・おおみそか。(出典:デジタル大辞泉)
「大晦(おおつごもり)」は「大晦日(おおみそか)」のことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・父榛軒は数日来感冒のために引き籠つてゐて、大晦を寝て暮した。
(出典:森鴎外『伊沢蘭軒』)
・そうしてみると、日本の大晦前のような財政情況なのかな、と私は覚りました。
(出典:岡本かの子『伯林の降誕祭』)
・三百六十五日積もりに積もっての大晦だから、どうにもならない。
(出典:麻生芳伸編『落語百選 冬』)
・某の年の大晦に常三郎の心疾が作つて、母益は慰撫のために琴を弾じて夜闌に及んだことさへあるさうである。
(出典:森鴎外『伊沢蘭軒』)
・大晦の晩に、山陰道の家から、兄弟達の云つて遣つた丸餅が、蜜柑箱に一ぱい詰まつて屆いた。
(出典:岡本かの子『雑煮』)
類語
・大晦日(おおみそか)
意味:1年の最終の日。12月31日。(出典:デジタル大辞泉)
・除夜(じょや)
意味:1年の最後の夜。大晦日おおみそかの夜。(出典:デジタル大辞泉)
・歳末(さいまつ)
意味:年末。(出典:普及版 字通)
・歳暮(せいぼ)
意味:年の暮れ。年末。歳末。さいぼ。(出典:デジタル大辞泉)
・年の瀬(としのせ)
意味:年の暮れ。年末。(出典:日本国語大辞典)