大安
「本日は大安なり」などのように使う「大安」という言葉。
「大安」は、音読みで「たいあん」または「だいあん」と読みます。
「大安」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「大安」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
大安の意味
「大安」には次の意味があります。
・六曜の一。旅立ち・移転・開店・結婚など、万事に吉とする日。(出典:大辞林 第三版)
「大安」は「大安日(たいあんにち)」の略です。
全てに良いとされている日で、現在では特に結婚に良い日とされることが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・大安の日を選んで婚姻届けを出し、やがて長男の憲一が生まれた。
(出典:阿刀田高『時のカフェテラス』)
・人間は仏滅の日も大安の日も生きていかなくてはならず、目の前に障害が立ち塞がったら、それを克服しなくてはならない。
(出典:樋口有介『夏の口紅』)
・その人数は約千三百名、当日大安にあたったために新婚の泊まり客が多かった。
(出典:森村誠一『日本アルプス殺人事件』)
・自分の部屋にかかっているのは、たぶん仏滅や大安すらも記されていない普通のカレンダーである。
(出典:西風隆介『神の系譜Ⅰ 竜の封印』)
・さらに、あろうことか、昨日は五月十五日の大安であったけれど、今日も五月十五日の大安だと言うのである。
(出典:山口瞳『酔いどれ紀行』)
類語
・寧日(ねいじつ)
意味:心安まる平穏な日。(出典:大辞林 第三版)
・佳辰(かしん)
意味: めでたい日。 (出典:大辞林 第三版)
・佳日(かじつ)
意味: よい日。(出典:デジタル大辞泉)
・日柄(ひがら)
意味:暦の上での、その日の吉凶。(出典:デジタル大辞泉)
・日並(ひなみ)
意味:日のよしあし。(出典:デジタル大辞泉)