大同小異
「大同小異の意見」などのように使う「大同小異」という言葉。
「大同小異」は、音読みで「だいどうしょうい」と読みます。
「大同小異」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「大同小異」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
大同小異の意味
「大同小異」には次の意味があります。
・小さな違いはあっても、大体が同じであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「大同」は大きな全体の中では同じ、「小異」は小さな部分が異なる、という意味の二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・場所を変えて同じように訊いて回っても、やはり反応は大同小異だった。
(出典:貫井徳郎『天使の屍』)
・新聞の記事はいずれも大同小異だった。
(出典:甲賀三郎『血液型殺人事件』)
・みなが、一色になってはいけない。たとえ大同小異でも、述べることがそれぞれ変っていなければならない。
(出典:松本清張『迷走地図(下)』)
・三時間目も、四時間目も昼過ぎの一時間も大同小異であった。
(出典:夏目漱石『坊っちゃん』)
・それぞれ味に良否の区別はあるが、大同小異と知っておいてまちがいはない。
(出典:北大路魯山人『夜寒に火を囲んで懐しい雑炊』)
類語
・五十歩百歩(ごじゅっぽひゃっぽ)
意味:少しの違いはあっても、本質的には同じであるということ。(出典:デジタル大辞泉)
・似たり寄ったり(にたりよったり)
意味:互いに優劣・差異などがほとんどないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・どんぐりの背比べ(どんぐりのせいくらべ)
意味:どれもこれも平凡で、特にすぐれて目立つものがないことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・どっこいどっこい
意味:両者の力・勢いなどが互いに同じ程度で優劣がないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・拮抗(きっこう)
意味:勢力などがほぼ同等のものどうしが、互いに張り合って優劣のないこと。(出典:デジタル大辞泉)