多角的
「多角的な要素」などのように使う「多角的」という言葉。
「多角的」は、音読みで「たかくてき」と読みます。
「多角的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「多角的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
多角的の意味
「多角的」には次の意味があります。
・ 物事が単純に一つのことにかかわるだけでなく、多方面にわたるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
例えば「多角的な経営」は「メインの事業とは別に複数の事業を経営すること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これからの時代、作家も多角的経営を考えなくてはならない。
(出典:森見登美彦『美女と竹林』)
・ それはいろいろ多角的な攻撃が行なわれていることを感じさせた。
(出典:吉田満・原勝洋『ドキュメント戦艦大和』)
・以上述べた存廃論を比較する場合には、多角的な観点からの考察が必要である。
(出典:石川達三『青春の蹉跌』)
・ホモ・モーベンスとかで、人は動きまわり人との接触はさらに多角的になる傾向がある。
(出典:星新一『きまぐれ博物誌・続』)
・こうなると、不思議は多角的なものとなって、第一に、この女は何者か?
(出典:牧逸馬『土から手が』)
類語
・多種多様(たしゅたよう)
意味:種類が多く、さまざまであること。また、そのようなさま。(出典:デジタル大辞泉)
・雑多(ざった)
意味:いろいろなものが入りまじっていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・多彩(たさい)
意味:種類が多く華やかな・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
・種種雑多(しゅじゅざった)
意味:いろいろのものが入り交じっている・こと(さま)。 (出典:大辞林 第三版)
・多面的(ためんてき)
意味:多くの方面・部門にわたっているさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)