多様性
「多様性に富む」などのように使う「多様性」という言葉。
「多様性」は、音読みで「たようせい」と読みます。
「多様性」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「多様性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
多様性の意味
「多様性」には次の意味があります。
・いろいろな種類や傾向のものがあること。変化に富むこと。(出典:デジタル大辞泉)
「生物の多様性」「組織の多様性」「性の多様性」など、別な言葉とセットで使われることも多いです。
いずれも、一つの枠の中でも異なるものが同時に多数存在している、というニュアンスを含みます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・進化の過程で生物の多様性は増え続けて来たのに違いない、と私は思う。
(出典:養老孟司『脳の見方』)
・考えてみるとおかしいですけれども、人間の生きがいには多様性がある。
(出典:湯川秀樹『この地球に生れあわせて』)
・このような柔軟性と多様性を育てた詩人の略歴をふりかえってみよう。
(出典:チョーサー/繁尾久訳『精選カンタベリ物語』)
・いいかい、多様性っていう中にはさ、自分が脅かされる多様性もあるんだ。
(出典:井上トシユキ+神宮前.org『2ちゃんねる宣言 挑発するメディア』)
・進化の果てに敵が時の巻戻し能力を手に入れたのだとしたら、人類が手に入れた能力は多様性だと言えるだろう。
(出典:桜坂洋『All You Need Is Kill』)
類語
・バラエティー
意味:変化があること。多様性。(出典:デジタル大辞泉)
・万(よろず)
意味:種類や形がさまざまであること。いろいろ。(出典:デジタル大辞泉)
・雑多(ざった)
意味:いろいろなものが入りまじっていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ピンキリ
意味:《「ピンからキリまで」の略》最上のものから最低のものまで、いろいろあるさま。
(出典:デジタル大辞泉)
・千差万別(せんさばんべつ)
意味:種々さまざまの違いがあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)