変貌
「変貌をとげる」などのように使う「変貌」という言葉。
「変貌」は、音読みで「へんぼう」と読みます。
「変貌」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「変貌」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
変貌の意味
「変貌」には次の意味があります。
・姿やようすが変わること。（出典：デジタル大辞泉）
「変貌」をわかりやすく言うと、人の姿や風景など、外からの見た目が変わることです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人間は一瞬の閃光で変貌する。長い長い不幸が人間を変貌させたところで、何の不思議や嘆きがあろう。
（出典：原民喜『火の唇』）
・老人だったはずの仙人は再び青い衣を着た少女に変貌していたからである。
（出典：仁木英之『僕僕先生』）
・だから昼は淑女で夜は娼婦に変貌してもらいたい、などと男が言うのだ。
（出典：森瑤子『スクランブル』）
・僕がそこに一人いることによって、磁場が乱れるように空間が変貌する。
（出典：森博嗣『四季 1 春』）
・少し見ない間に、東京が見知らぬ異国へと変貌してしまったようだった。
（出典：貴志祐介『黒い家』）
類語
・急変（きゅうへん）
意味：状況・状態が急に変わること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・一転（いってん）
意味：ありさまががらりと変わること。また、がらりと変えること。（出典：デジタル大辞泉）
・一変（いっぺん）
意味：すっかり変わること。また、変えること。（出典：デジタル大辞泉）
・変容（へんよう）
意味：姿や形が変わること。姿や形を変えること。（出典：デジタル大辞泉）
・急転（きゅうてん）
意味：物事の状態や様子が急に転じ変わること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
