変異
「変異したウイルスが確認された。」などのように使う「変異」という言葉。
「変異」は、音読みで「へんい」と読みます。
「変異」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「変異」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
変異の意味
「変異」には次の意味があります。
・生物の同じ種あるいは同じ種内集団に属する個体の間で,同一の形質の示す状態が異なること。(出典:世界大百科事典 第2版)
平常と変わったことが起きる場合にも使用します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・つまり、日数の経過による変異がそこに現われざるをえないわけである。
(出典:小松和彦『神隠しと日本人』)
・この酵素が、何か今の変異の問題と関係を持っているとは思わないか?
(出典:ホーガン『ガニメデの優しい巨人』)
・キウィはDNA変異を調べながらも、父親のほうをじっと観察していた。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(上)』)
・こんな変異が自分のうちに起きようとはただの一度も考えたことはなかった。
(出典:久生十蘭『金狼』)
・かかる限定の範囲内における三六〇度の変異可能性を無方向といっているのである。
(出典:今西錦司『生物の世界』)
類語
・変化(へんか)
意味:一般に一つの存在様態から他の存在様態への移行をいう。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・変移(へんい)
意味:移り変わること。変遷。(出典:デジタル大辞泉)
・増減(ぞうげん)
意味:数量がふえたりへったりすること。また、ふやしたりへらしたりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・不定(ふじょう)
意味:さだまらないこと。確かでないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・動的(どうてき)
意味:動きがあって、いきいきしているさま。(出典:デジタル大辞泉)