増大
「不満が増大する」などのように使う「増大」という言葉。
「増大」は、音読みで「ぞうだい」と読みます。
「増大」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「増大」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
増大の意味
「増大」には次の意味があります。
・ふえて大きくなること。また、ふやして大きくすること。(出典:デジタル大辞泉)
「不満が増大する」は「不満が増えて大きくなる」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼はこれによって自分の不幸がいっそう増大するのがわかるように思った。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』)
・この増大する生産物の市場として中国は極めて大きな期待を持たれた。
(出典:南條範夫『山岡鉄舟(一)』)
・かれらの技術がすぐれていればいるほどかれらの持つ危険性は増大する。
(出典:光瀬龍『寛永無明剣』)
・したがって旅館側に正体を見ぬかれる率はますます増大してくるのである。
(出典:鮎川哲也『戌神はなにを見たか』)
・息子や息子の財産に対して抱いた誇りが、絶えまなく増大していたのだ。
(出典:フィッツジェラルド/大貫三郎訳『華麗なるギャツビー』)
類語
・増加(ぞうか)
意味:物の数量がふえること。また、ふやすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・増殖(ぞうしょく)
意味:ふえること。また、ふやすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・繁殖(はんしょく)
意味:しげり増えること。動物や植物の子孫が増えること。特に、生物学では、生殖活動によって個体が増えること。現代では人間についてはいわない。蕃殖。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・倍増(ばいぞう)
意味:2倍にふえること。2倍にふやすこと。倍まし。(出典:デジタル大辞泉)
・拡充(かくじゅう)
意味:十分におしひろめること。拡張充実すること。現代では多く、組織や設備などを広げて充実させること。(出典:精選版 日本国語大辞典)