均整
「均整のとれた顔立ち」などのように使う「均整」という言葉。
「均整」は、音読みで「きんせい」と読みます。
「均整」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「均整」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
均整の意味
「均整」には次の意味があります。
・全体的につりあいがとれて整っていること。(出典:デジタル大辞泉)
「均整」という言葉をわかりやすく言うと、「バランスがよい」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一メートル六〇くらいもあるだろうか、均整のとれたよい体をしている。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル16] 横溝正史 「悪魔の百唇譜」 v0.9』)
・意識は茜の心ではなく、その均整の極致のような肉体に向かってしまう。
(出典:花村萬月『イグナシオ』)
・真の美の基本はわずかな不均整にある、という説にかれは賛成なのだ。
(出典:フィリップ・J・ファーマー『階層宇宙シリーズ 3 階層宇宙の危機』)
・が、そこには恐ろしいほどの均整があるだけで、他には何もなかった。
(出典:中井拓志『アリス Alice in the right hemisphere』)
・この建物はきわめて原始的であるが一種の均整の美をもっている。
(出典:寺田寅彦『映画雑感(I)』)
類語
・釣り合い(つりあい)
意味:つりあうこと。かねあい。調和。均衡。バランス。(出典:デジタル大辞泉)
・バランス
意味:つりあうこと。かねあい。調和。均衡。バランス。(出典:デジタル大辞泉)
・平衡(へいこう)
意味:つりあうこと。かねあい。調和。均衡。バランス。(出典:デジタル大辞泉)
・平均(へいきん)
意味:ほどよくつりあうこと。均衡。平衡。バランス。(出典:デジタル大辞泉)
・均衡(きんこう)
意味:二つまたはそれ以上の物事の間で、力や重さなどの釣り合いがとれていること。(出典:デジタル大辞泉)