圧巻
「圧巻の展開」などのように使う「圧巻」という言葉。
「圧巻」は、音読みで「あっかん」と読みます。
「圧巻」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「圧巻」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
圧巻の意味
「圧巻」には次の意味があります。
・他のものと比べて、はるかにすぐれていること。 (出典:大辞林 第三版)
中国の官吏登用試験で、最もすぐれた答案を他の答案の上にのせた故事から生まれた言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・三十人もの踊り手たちが広間全体をつかって舞うさまは、圧巻だった。
(出典:上橋菜穂子『守り人シリーズ04 虚空の旅人』)
・堂々たる敗北振りは日本戦史の圧巻で、家康は石橋を叩いて渡る男ではない。
(出典:坂口安吾『黒田如水』)
・この夜のフランス料理正餐は、舌の目が眩むほどの圧巻であった。
(出典:荻昌弘『男のだいどこ』)
・中でも圧巻は、旅館の庭に来た野良ネコを抱き上げている写真であろうか。
(出典:林真理子『美女入門』)
・私はここを圓朝全怪談中の圧巻だとさえおもうのである。
(出典:正岡容『我が円朝研究』)
類語
・圧倒(あっとう)
意味:はるかにすぐれた力や勢力で相手を押さえつけること。(出典:大辞林 第三版)
・壮観(そうかん)
意味:規模が大きくてすばらしい眺め。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・座巻(せっけん)
意味:はげしい勢いで、自分の勢力範囲をひろげること。(出典:デジタル大辞泉)
・見所(みどころ)
意味:見るべき重要なところ。見落としてはいけない要所。要点。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ハイライト
意味: 最も興味を引く部分・場面。映画・演劇の見せ場や、行事・催し物などの呼び物。(出典:デジタル大辞泉)