固執
「固執」と聞くと似たような意味が多いように感じます。
「頑固」「執着」「執心」など似ているようで使い方はそれぞれで意味も変わっていきます。
どのようなときに「固執」という言葉を使うのでしょうか?
この記事では「固執」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
固執の意味
固執には次の意味があります。
・あくまでも自分の意見を主張して譲らないこと。(出典:デジタル大辞泉)
固執を簡単に言うと「その物事についてまったく譲らずこだわりすぎる」という意味です。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・戦争が起きるからといって、誰かを殺す事のみに固執するのは良くない。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録SS』)
・戦争を主張し同盟を守ることを固執した唯一の人物が家康であつた。
(出典:坂口安吾『家康』)
・ いつまでも古典的な美の基準に固執することがいいわけではない。
(出典:茂木健一郎『思考の補助線』)
・マニアックというのはひとつの方向なり傾向なりに固執する人のことでしょ?祖父はそうじゃなくて、あらゆる方面に人より優れているだけなのよ。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 2』)
・だからその事実を見つめる時には一つの物事に固執してしまってはいけない。
(出典:尾崎豊『普通の愛』)
・妻の座はそこまで固執するほど居心地がいいものなのだろうか。
(出典:田丸公美子『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ』)