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刹那とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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刹那

「刹那」と書いて「せつな」と読みます。

刹那の由来は仏教にあり、そこから普段の生活でも「刹那主義」や「刹那的」などに使われるようになりました。

「刹那」とは実際はどのような意味なのでしょうか?

この記事では「刹那」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説してきます。

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刹那の意味

刹那のは次の二つの意味があります。

仏語。時間の最小単位。1回指を弾く間に60あるいは65の刹那があるとされる。
きわめて短い時間。瞬間。(出典:デジタル大辞泉)

刹那は1の仏教語から転じて2の意味で一般的に使われるようになりました。

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

刹那の意味①「仏語。時間の最小単位」

精進の1つ目の意味は「仏語」や「時間の最小単位」です。

刹那は現在の単位にすると0.013秒ぐらいにあたり、1弾指の65分の1と言われています。
弾指は指を弾いたときに出る音の長さです。

刹那の使い方②「きわめて短い時間。瞬間」

刹那の二つ目の意味は「きわめて短い時間」や「瞬間」です。

短い時間という意味から「刹那主義」などの言葉もあり、「一時的な快楽を求めようとする考え方」のことになります。

使い方・例文

・それがなぜか彼の記憶に、刹那の間さっき遇った女の眼を思い出させた。
(出典:芥川龍之介『舞踏会・蜜柑』)

・その時その刹那ばかり恐ろしい気持のしたことは後にも前にも無かつた。 マツチの微光には真青な女の死顔が照らし出された。
(出典:村山槐多『悪魔の舌』)

・革命に敗北した幻滅の中での刹那的快楽に生きるサーニンの姿を描いた。
(出典:林芙美子『放浪記』)

・ 僕はその刹那すでに涙の溢れそうな黒い大きな目を自分の前に想像したのである。
(出典:夏目漱石『彼岸過迄』)

・ この自然主義が誤れる刹那の観念の上に立つとき刹那主義が生まれる。 刹那主義には確かに厳粛なる一面の真理が含まれている。
(出典:倉田百三『愛と認識との出発』)

・巨大な花火に続いて四、五十発の花火が連続して夜空に刹那の絵を描いた。と同時に耳を圧する拍手と喚声が伝わった。
(出典:高橋克彦『春信殺人事件』)

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