困窮
「経済的な困窮」などのように使う「困窮」という言葉。
「困窮」は、音読みで「こんきゅう」と読みます。
「困窮」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「困窮」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
困窮の意味
「困窮」には次の意味があります。
・どうしてよいかわからないで物事の処置に苦しむこと。特に、貧乏で苦しむこと。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
周りの人で困っている人がいる時は出来る限り手を差しのべましょう。
困ってる時はお互い様、なんて言葉があります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女は自分の困窮を、いくら彼の眼に入れまいとしても隠しきれなかった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・被害民たちに徒らに困窮をつづけさせねばならぬことがその三である。
(出典:大鹿卓『渡良瀬川』)
・全村がこの工場に依拠しており、従って全村が困窮しているのである。
(出典:カヴァン『『アサイラム・ピース』より6編』)
・その困窮から脱出しようとして、無理の上に無理を重ねたのである。
(出典:五味川純平『御前会議』)
・自分の持ってるものは残らず困窮な者や病人などに与えてしまいます。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
類語
・無一文(むいちもん)
意味:金銭をまったく持っていないこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・貧困(ひんこん)
意味:貧乏で生活に困っていること。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・倦む(あぐむ)
意味:どうしたらよいかほとほと困る。
(出典:デジタル大辞泉)
・難渋(なんじゅう)
意味:生活が苦しいこと。貧乏なこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・途方に暮れる(とほうにくれる)
意味:方法や手段が尽きて、どうしてよいかわからなくなる。
(出典:デジタル大辞泉)