回文
「回文が使われている」などのように使う「回文」という言葉。
「回文」は、音読みで「かいぶん」と読みます。
「回文」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「回文」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
回文の意味
「回文」には次の意味があります。
・ 和歌・俳諧などで、上から読んでも下から逆に読んでも同じ音になるように作ってある文句。(出典:デジタル大辞泉)
「回文」は、「まわしぶみ」と読む場合と同じ意味も持っていますが「かいぶん」と読む場合には、この意味で使われることが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・真はさっき名を返上しましたが、わずかな間でも回文名を持っていたのです。
(出典:泡坂妻夫『喜劇悲奇劇』)
・その言葉を変に思ったのは、それが回文独得の調子だったことに気付いた。
(出典:泡坂妻夫『喜劇悲奇劇』)
・つまり、昔はそういった遊びが盛んで、回文にも高度なものが残っている。
(出典:泡坂妻夫『喜劇悲奇劇』)
・回文は上から読んでも下から読んでも同じ言葉だ。
(出典:青木雨彦『ことわざ雨彦流』)
・親が付けた名が偶然に回文だったのです。
(出典:泡坂妻夫『喜劇悲奇劇』)
類語
・廻文(かいもん)
意味:上から読んでも下から読んでも同じ音の言葉のこと。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・逆さ言葉(さかさことば)
意味:一語の音を上下逆にしていう言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・言葉遊び(ことばあそび)
意味:言語の発音や意味を利用した遊び。(出典:デジタル大辞泉)
・パリンドローム
意味:核酸にみられる回文配列.(出典:化学辞典 第2版)