四面楚歌
「四面楚歌」という四字熟語を知っていますか?
「しめんそか」と読みます。
一度ぐらいは聞いたことあるとは思いますが、意味を説明するとなると難しいと思います。
この機会に「四面楚歌」の意味を確認しましょう。
この記事では「四面楚歌」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
四面楚歌の意味
「四面楚歌」には次の意味があります。
・まわりが敵や反対者ばかりで、味方のないこと。孤立無援。(出典:大辞林)
「四面楚歌」をわかりやすく言うと「自分の周りに味方がおらず、自分にとっての敵や反対する者に囲まれた孤立した状態」というような意味になります。
孤立しており、自分にとって厳しい状況を表す言葉になります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・京を維持しようとしていた信長にとって、四面楚歌の状況であった。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(上)-本能寺 信長謀殺の真実-』)
・山陽鉄道の場合と同じで四面楚歌に耐えられず、すぐに投げ出してしまうだろうよ。
(出典:小堺昭三『明治の怪物経営者たち(1)』)
・マウイはトミーの不機嫌をなだめなければ四面楚歌になると思った。
(出典:中上健次『野性の火炎樹』)
・眺めながら景虎は、四面楚歌に囲まれたなかで喘いでいた遠い記憶を思い浮かべていた。
(出典:咲村観『上杉謙信人の巻』)
・一方、ぽつんとひとり浜辺に残された朝薫は、四面楚歌の心境だった。
(出典:池上永一『テンペスト1 若夏の巻』)