嘘八百
「嘘八百を並べる」などのように使う「嘘八百」という言葉。
「嘘八百」は、訓読みで「うそ」、音読みで「はっぴゃく」と読みます。
「嘘八百」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「嘘八百」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
嘘八百の意味
「嘘八百」には次の意味があります。
・多くの嘘。また、まったくのでたらめ。(出典:デジタル大辞泉)
あれこれと嘘を並べ立てて言うことです。
「八百」は実数の800ではなく「数が多いこと」を意味し、嘘付きであることを強調しています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・はじめの若い士官はそれは嘘八百のおおぼらだ、外へ出ろといいました。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第二巻』)
・想像力が嘘八百で塗り固めた世界にも人参や大根が多少は必要なのである。
(出典:種村季弘『食物漫遊記』)
・嘘八百の報道が、それまでの佐伯の苦労をすべて笑劇フアルスにと変えてしまったのである。
(出典:山田正紀『謀殺のチェス・ゲーム』)
・ここはやはりしらぬぞんぜぬ嘘うそ八百を並べたてて場を流すしかないだろう。
(出典:阿智太郎『僕の血を吸わないで2』)
・まあ私がこんなつっこみいれなくても、みんな相手の嘘八百はちゃんと見抜いている。
(出典:綿矢りさ『インストール』)
類語
・大嘘(おおうそ)
意味:ひどいうそ。まっかなうそ。(出典:デジタル大辞泉)
・二枚舌(にまいじた)
意味:矛盾したことをいうこと。うそをつくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・嘘言(おそごと)
意味:うそ。いつわり。そらごと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・虚言(きょげん)
意味:うそを言うこと。また、その言葉。きょごん。(出典:デジタル大辞泉)
・出鱈目(でたらめ)
意味:根拠がないこと。首尾一貫しないこと。いいかげんなこと。また、そのさまや、そのような言動。(出典:デジタル大辞泉)