営繕
「営繕工事」などのように使う「営繕」という言葉。
「営繕」は、音読みで「えいぜん」と読みます。
「営繕」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「営繕」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
営繕の意味
「営繕」には次の意味があります。
・建造物を造ったり修理したりすること。(出典:デジタル大辞泉)
新築の建物を造ったり、既存の建物を修理したりすることを意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・境内にある伽藍の営繕、大工仕事や防火まで引き受ける者だ。
(出典:畠中恵『ねこのばば』)
・昼間は営繕で電柱にのぼり、夜は『わがまま』でバイトをしている。
(出典:黒川博行『(疫病神シリーズ5) 破門』)
・寿衛子の父は彦根藩主井伊家の臣で小沢一政といい、陸軍の営繕部に勤務していた。
(出典:牧野富太郎『牧野富太郎自叙伝』)
・設計、開発よりも、むしろ保守、営繕の関係だったようですが。
(出典:ホーガン『星を継ぐもの』)
・婦人刑務所にも営繕の数人だけは、男の懲役がつとめているのだというのです。
(出典:安部譲二『塀の中の懲りない面々 2』)
類語
・メンテナンス
意味:維持。保全。保守。管理。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・整備(せいび)
意味:整えそなえること。すぐ役立つように、準備、装備、機能などを整えること。準備が整っていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・保全(ほぜん)
意味:保護して安全であるようにすること。ほうぜん。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・管理(かんり)
意味:管轄、処理すること。とりしきること。とりしまり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・維持(維持)
意味:物事を現在の状態のままに持続すること。もちこたえること。(出典:精選版 日本国語大辞典)