哨戒
「海上を哨戒する」などのように使う「哨戒」という言葉。
「哨戒」は、音読みで「しょうかい」と読みます。
「哨戒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「哨戒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
哨戒の意味
「哨戒」には次の意味があります。
・敵の襲撃にそなえて、艦船や、航空機で警戒すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「哨戒」を分かりやすく言うと「敵の動向や状態を見張ること」を意味します。
主に軍事の分野で使う言葉です。
「哨」は「見張りをする」、「戒」は「用心する」を意味する漢字です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そしてぼくは、その焚火を背にして哨戒しているらしい人影を認めた。
(出典:眉村卓『不定期エスパー8』)
・いつものお気楽な哨戒航行だと思っていたら、行き先が戦場だったのだ。
(出典:森岡浩之『星界シリーズ 2 星界の断章 II』)
・分艦隊の目的は、最前線の警備・哨戒と、新兵の大規模な訓練であった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 3 雌伏篇』)
・状況報告を検討し、翌日の配置を調整し、哨戒のコースを確認する。彼らが解散した後には、財務担当から資金面での報告があった。
(出典:荻原規子『西の善き魔女5 闇の左手』)
・戦局は急速に悪化し、哨戒すべき船団さえなくなってしまったためである。
(出典:城山三郎『忘れ得ぬ翼』)
類語
・警備(けいび)
意味:変事に備えて警戒し、防備すること。(出典:デジタル大辞泉)
・警戒(けいかい)
意味:危険や災害に備えて、あらかじめ注意し、用心すること。(出典:デジタル大辞泉)
・パトロール
意味:巡回すること。特に、犯罪や事故などの防止と早期発見のため、警官が見回ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・警邏(けいら)
意味:警戒してみてまわること。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・見張り(みはり)
意味:見張ること。目を配って番をすること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)