咽喉
「耳鼻咽喉科」などのように使う「咽喉」という言葉。
「咽喉」は、音読みで「いんこう」と読みます。
「咽喉」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「咽喉」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
咽喉の意味
「咽喉」には次の意味があります。
・のどと通称される部分で,咽頭と喉頭とからなる。(出典:百科事典マイペディア)
「のど」の別名です。
「のど」は空気や食物の通路で、咽頭と喉頭と呼ばれる器官から成り立っています。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・昨夜のすしが咽喉にいけなかったらしいから、今夜は脂こいものにした。(出典:古川緑波『古川ロッパ昭和日記』)
・部屋へ戻ると、女中が夕飯を運んで来たが、寺田は咽喉へ通らなかった。
(出典:織田作之助『競馬』)
・咽喉も舌も、人間の言葉を話すようにはできていないのだろう。
(出典:C・L・ムーア『N・W・スミス&ジレル・シリーズ(全4巻) 1 大宇宙の魔女』)
・すべて、歌う前には動物性の油は咽喉によいが、植物性の油はよくない。
(出典:宮城道雄『声と食物』)
・その時に、非常に困ったことには、私は咽喉の渇きに苦しめられかけて来た。
(出典:スティーブンソン・ロバート・ルイス『宝島』)
類語
・咽頭(いんとう)
意味:口腔と食道との間。呼吸道、消化道の一部となるほか、嚥下(えんげ)作用や発声にも重要な働きをする。のど。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・喉頭(こうとう)
意味:咽頭につづく気管が始まる部分。甲状、輪状、喉頭蓋(こうとうがい)、披裂(ひれつ)などの軟骨に囲まれ、内に声門や声帯を備える。気道の一部をなすとともに発声器官となる。(出典:精選版 日本国語大辞典)