和牛
「和牛を育てる」などのように使う「和牛」という言葉。
「和牛」は、音読みで「わぎゅう」と読みます。
「和牛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「和牛」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
和牛の意味
「和牛」には次の意味があります。
・哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。家畜ウシの日本在来品種の俗称で、以前は役肉兼用種であったが、現在では役用に利用されることはほとんどなく、肉用種とみなされている。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
わかりやすく言うと「食肉用として飼育される、日本在来種の牛や、その肉」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・タイコは口いっぱいに和牛のサーロインを頬ばっていった。
(出典:石田衣良『アキハバラ@DEEP』)
・程度のよいアメリカ牛が和牛として売られることも珍しくない。
(出典:奥田英朗『邪魔』)
・いずれは中国に規模の大きい和牛牧場を持ち、牛肉を日本に輸入しようと思っている。
(出典:吾妻博勝『新宿歌舞伎町 新・マフィアの棲む街』)
・家が何十頭もの和牛を飼う畜産農家だったので、ドイツに行っても牛の多さには驚おどろかなかったという。
(出典:吉岡忍『奇跡を起こした村のはなし』)
・料理のひとつに、畜産団地で肥育された和牛を使ったステーキを出すことになった。
(出典:吉岡忍『奇跡を起こした村のはなし』)
類語
・日本短角種(にほんたんかくしゅ)
意味:和牛の一種。在来種の南部牛と外国種のショートホーン種を交配した品種。(出典:デジタル大辞泉)
・肉牛(にくぎゅう)
意味:肉生産を目的として改良されてきたウシの総称。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・黒毛和牛(くろげわぎゅう)
意味:和牛の一品種。毛色は黒。(出典:デジタル大辞泉)
・乳牛(にゅうぎゅう)
意味:牛乳の生産を目的として品種改良された乳用種のウシをいう。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・松阪牛(まつさかうし)
意味:三重県の松阪市、津市ほか指定された地域の農家で肥育された黒毛和種、未経産の雌牛、また松阪牛個体識別管理システムに登録された農家で肥育された黒毛和種、未経産の雌牛。またその肉。(出典:デジタル大辞泉プラス)