呟く
「ぶつぶつと呟く」などのように使う「呟く」という言葉。
「呟く」は、訓読みで「つぶやく」と読みます。
「呟く」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「呟く」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
呟くの意味
「呟く」には次の意味があります。
・小さい声でひとりごとを言う。(出典:デジタル大辞泉)
考えていることがつい口から出てしまったような状態です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・主人の弟ヴィクトルが寝棚から降りて来て、着物を着ながら呟いている。
(出典:宮本百合子『マクシム・ゴーリキイの伝記』)
・ただ聞きとれないほど低く呟いてでもいるように唇が震えているのが見えた。
(出典:ポー・エドガー・アラン『アッシャー家の崩壊』)
・太い指が五歳くらいの女の子を指し、見たのは十年ぶりだ、と低く呟く。
(出典:福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 07 黒いユニコーン』)
・警察の取調べを受けて、死んでも生きても同じことだ、と呟いたといふ。
(出典:坂口安吾『金銭無情』)
・京都に私が住みたいと呟くと、彼女は京都に住むには心得がいるという。
(出典:遠藤周作『ぐうたら人間学』)
類語
・囁く(ささやく)
意味:小さな声で話す。ひそひそと話す。(出典:デジタル大辞泉)
・低唱(ていしょう)
意味:低い声でうたうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・閑吟(かんぎん)
意味:静かに詩歌などを口ずさむこと。(出典:デジタル大辞泉)
・寡言(かげん)
意味:ことば少ないこと。無口。寡黙。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・小声(こごえ)
意味:小さい声。低い声。(出典:精選版 日本国語大辞典)