向上心
「向上心がある」などのように使う「向上心」という言葉。
「向上心」は、音読みで「こうじょうしん」と読みます。
「向上心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「向上心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
向上心の意味
「向上心」には次の意味があります。
・現在の状態に満足せず、よりすぐれたもの、より高いものを目ざして努力する心。(出典:デジタル大辞泉)
「向上心」をわかりやすく言うと「今置かれている状況よりも高みを目指し、例え困難な道であっても、努力を重ねていける前向きな精神状況」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あなたの二十五歳という年齢は、女性の人生の中でも最も向上心の強い時期です。
(出典:梅田みか『愛人の掟3』)
・つまり代々百姓だった彼の向上心に火を付けたのは彼女自身だったということだ。
(出典:内田春菊『やられ女の言い分』)
・ほんとに素子は、向上心だけで、外国へ行こうと決心しているのかと。
(出典:宮本百合子『二つの庭』)
・自分の経験も向上心も、この職場で持つことは許されないのか。
(出典:桐野夏生『OUT(上)』)
・それこそが積極的な生き方と向上心の基本となり、出発点となること。
(出典:麻生俊平『ザンヤルマの剣士 第三巻 オーキスの救世主』)
類語
・モチベーション
意味:人が行動を起こすときの原因、すなわち動機を意味する。(出典:ナビゲート ビジネス基本用語集)
・士気 (しき)
意味:兵士の戦いに対する意気。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・心意気 (こころいき)
意味:気立て。性格。心掛け。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・根性 (こんじょう)
意味:物事をあくまでやりとおす、たくましい精神。(出典:デジタル大辞泉)
・胆力 (たんりょく)
意味:事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力。(出典:デジタル大辞泉)