同様
「同様の手口の犯行」などのように使われる「同様」という言葉。
「どうよう」と読みます。
ミステリー小説やニュースなどではよく使われる言葉ではありますが意味を正しく理解していますでしょうか?
この記事では「同様」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
同様の意味
「同様」には次の意味があります。
・同じであること。ほとんど同じであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
つまり、「同様の手口の犯行」という使い方は「ほとんど同じ手口の犯行」という意味になります。
様子が同じであることから「同様」という言葉が生まれたんですね。
具体的な使い方・例文や下記の通りです。
使い方・例文
・その不便は敵も同様であったが、この場合には弱い者の方に都合がよい。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
・宗蔵は兄の前をも憚らないという風で、食客同様の人とも見えなかった。
(出典:島崎藤村『家』)
・そしてしまいにはだれでも自分と同様に一人ぼっちになってしまうんだ。
(出典:有島武郎『或る女』)
・おまえは美しいと同様に、怖ろしいものであることを悲惨だというのか。
(出典:ホーソーン・ナサニエル『世界怪談名作集』)
・おとよさんの里は中農以上の家であるに隣はほとんど小作人同様である。
(出典:伊藤左千夫『隣の嫁』)
・最も遠隔した支那国すらも数千年前に列に入り全世界と同様に生活している
(出典:ニューコム・シモン『暗黒星』)