合間
「合間の時間」などのように使う「合間」という言葉。
「合間」は、訓読みで「あいま」と読みます。
「合間」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「合間」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
合間の意味
「合間」には次の二つの意味があります。
1 物事のとぎれる間の時間。あいだ。ひま。絶え間。
2 物と物との間。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
合間の意味①「物事のとぎれる間の時間。あいだ。ひま。絶え間。」
「合間」の一つ目の意味は「物事のとぎれる間の時間。あいだ。ひま。絶え間。」です。
この場合の「合間」は、時間の隙間を表しています。例えば、「勉強の合間にお菓子を食べる」で「勉強をしている隙間にお菓子を食べる」という意味になります。また、「合間の時間」で「暇な時間」となります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・何よりも驚いたのが、休憩の合間に彼らが書物を読んでいることだった。
(出典:池上永一『テンペスト2 花風の巻』)
・仕事が遅くなりそうな時はその合間を縫って顔を出すという日が続いた。
(出典:リリー・フランキー『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』)
・料理が運ばれる合間も、両手をきちんと前へおいて悠然として待っていた。
(出典:シムノン/稲葉明雄訳『怪盗レトン』)
・そして、合間を置いては堰が切れてドッとばかりに流れ出すのであつた。
(出典:牧野信一『変装綺譚』)
・やってもらうことがあったらやってもらうし、合間を見て講習する。
(出典:久美沙織『SPEAK EASYの魚たち』)
合間の意味②「物と物との間。」
「合間」の二つ目の意味は「物と物との間。」です。
例えば、「草の合間に、花が咲いているのが見える」で、「草の間に花が咲いているのが見える」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・家と家の合間に走る、近所の住人しか使わない、知りようのない小道だ。
(出典:奈須きのこ『空の境界 未来福音』)
・窓に顔を付けて見上げると、曇り空の合間から白い太陽が顔を出していた。
(出典:角田光代『幸福な遊戯』)
・なのに、車がせわしなく走っていく合間に、白い人影を見た気がした。
(出典:奈須きのこ『月姫 黎明の月(アルクェイド・グッドエンド)』)
・黒い髪が炎のようにはためき、その合間から花のような笑顔がひらめいた。
(出典:山本弘『サーラの冒険 奪うことあたわぬ宝』)
・風はいっそう激しさを増して、岩の合間でヒューヒューとうなっている。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語3 竜神の高僧』)