口述
「口述筆記を行う」などのように使う「口述」という言葉。
「口述」は、音読みで「こうじゅつ」と読みます。
「口述」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「口述」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
口述の意味
「口述」には次の意味があります。
・口頭で述べること。(出典:デジタル大辞泉)
つまり「口述」とは「ことばで発言すること」という意味です。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・口述をはじめると、予想以上に困難な作業であることがわかってきた。
(出典:嵐山光三郎『おとこくらべ .txt』)
・口述の簡単なのでも人の性質によっては、抵抗があってやりにくいものです。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・ここにいるのは、午後に口述面接試験を控えた臨床心理士候補ばかりだ。
(出典:松岡圭祐『千里眼 The Start』)
・この歌は十二月十六日に死去する一週間ほど前、夫人に口述した歌という。
(出典:大岡信『名句歌ごよみ[冬・新年]』)
・作家が口述でテープに吹き込んだものをわたしが原稿に起こしてるの。
(出典:奥田英朗『ララピポ』)
類語
・口授(こうじゅ/くじゅ)
意味:口で言って直接に教えを授けること。(出典:デジタル大辞泉)
・言説(げんせつ/ごんせつ)
意味:意見を言ったり物事を説明したりすること。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・発言(はつげん)
意味:ことばを出すこと。言い出すこと。口頭で意見を述べること。また、そのことば。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・申言/申事(もうしごと)
意味:申しあげること。申し立てること。言い立てること。また、そのことば。主張。言い分。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・言明(げんめい)
意味: 言葉に出して、はっきりと言いきること。明言。(出典:デジタル大辞泉)