叙情
「叙情的な表現」などのように使う「叙情」という言葉。
「叙情」は、音読みで「じょじょう」と読みます。
「叙情」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「叙情」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
叙情の意味
「叙情」には次の意味があります。
・自分の感情を豊かに、また、うったえかけるように述べあらわすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「叙情的な表現」は「自分の感情を豊かに表すような表現」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・優美にして叙情性豊かな動きは、ゆるやかな舞いの中にこそ発揮される。
(出典:千葉暁『アルス・マグナ1 大いなる秘法 白き魔王』)
・時代小説の叙情的な一節を読み、そしてそれをベッドの脇の棚に収める。
(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)
・小野寺のような叙情的な人間には、ひどく遠く感じられるタイプだ。
(出典:小松左京『日本沈没 b下巻』)
・是れ逍遙子が所謂自然を宗とする世相派と理想を宗とする叙情派とに通へり。
(出典:森鴎外『柵草紙の山房論文』)
・かれが叙情画家として売り出したのは昭和六年のことである。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル18] 横溝正史 「白と黒」』)
類語
・主観(しゅかん)
意味:その人ひとりのものの見方。(出典:デジタル大辞泉)
・叙事(じょじ)
意味:事実や事件を、ありのままに述べ記すこと。また、その述べ記したもの。(出典:デジタル大辞泉)
・述べる(のべる)
意味:考え・意見などを口に出して言う。(出典:デジタル大辞泉)
・表白(ひょうはく)
意味:考えや気持ちなどを、言葉や文章に表して述べること。(出典:デジタル大辞泉)
・告白(こくはく)
意味:秘密にしていたことや心の中で思っていたことを、ありのまま打ち明けること。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)