双璧
「双璧を成す存在」などのように使う「双璧」という言葉。
「双璧」は、音読みで「そうへき」と読みます。
「双璧」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「双璧」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
双璧の意味
「双璧」には次の意味があります。
・ 甲乙がつけられないほどにすぐれている二つのもの。比較対照される一対の立派なものや人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「双璧」をわかりやすく言うと「ともにすぐれていて優劣のつけがたい二つのもの」という意味になります。
「双璧」はもともと「二つの宝玉」を意味する言葉ですが、転じて上記の意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今、オーディオの最も開発の著しいのは米国と英国が世界の双璧だろう。
(出典:五味康祐『西方の音』)
・中野は平塚より先輩で、彼と双璧だといわれる名刑事である。
(出典:本田靖春『誘拐』)
・バール信仰は、古代ではガシャン神信仰とともに信仰の双璧であったわけだ。
(出典:荒巻義雄『「能登モーゼ伝説」殺人事件』)
・机龍之介と眠狂四郎は、つくった名前としては双璧だと思う。
(出典:向田邦子『無名仮名人名簿』)
・もとから仲間のうちでは、犬塚小信乃とともにグータラの双璧である。
(出典:山田風太郎『忍法帖4 忍法八犬伝』)
類語
・両輪(りょうりん)
意味: 両者が一組になって用をなすもののたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・比肩(ひけん)
意味: 肩を並べること。匹敵すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・互角(ごかく)
意味:双方の力量が同じ程度で、優劣の差がないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・匹敵(ひってき)
意味:同程度であること。肩を並べること。つりあうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・混戦(こんせん)
意味:敵味方互いに入り乱れて戦うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)