友引
「友引の日」などのように使う「友引」という言葉。
「友引」は、訓読みで「ともびき」と読みます。
「友引」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「友引」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
友引の意味
「友引」には次の意味があります。
・なにごとをしても勝ち負けがないといわれる日。(出典:デジタル大辞泉)
「友引」は「友を引き込む日」と解釈されており、「良いことも悪いことも引き合う」とされ、結婚などの慶事には向いている反面、葬式などには不向きな日です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・長命寺では、月に一度か二度、友引の日を選んで茶道塾が開かれる。
(出典:松村栄子『雨にもまけず粗茶一服』)
・大安の日には結婚式の客が多く、友引には葬礼の客が少ない。
(出典:泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽 (亜愛一郎シリーズ1)』)
・通夜は明日の晩、告別式はその次の日、友引を挟んでいるので、一日遅らせている。
(出典:篠田節子『カノン』)
・今でいう友引に似ている。
(出典:黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 1 大和の巻』)
・友引を避けて葬式を繰り延べしたくないんですよ。
(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)
類語
・誘因(ゆういん)
意味:ある事柄を誘い出す原因。(出典:デジタル大辞泉)
・大安(たいあん)
意味:きわめて安らかなこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・仏滅(ぶつめつ)
意味:万事に凶とする大悪日。(出典:デジタル大辞泉)
・御日柄(おひがら)
意味:その日の吉凶の意を丁寧にいう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・日並(ひなみ)
意味:日のよしあし。その日の吉凶。(出典:デジタル大辞泉)