厳選
「材料を厳選する」などのように使う「厳選」という言葉。
「厳選」は、音読みで「厳選」と読みます。
「厳選」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「厳選」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
厳選の意味
「厳選」には次の意味があります。
・厳重な審査によって選ぶこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
厳しい基準のもとに選ぶときに用いられます。
物を選ぶほかにも、「メンバーを厳選する」などのように人に対しても使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これも私が自分のスタッフを厳選し、入念に訓練しておいたおかげだ。
(出典:パトリシア・コーンウェル『証拠死体』)
・持ち物や服は厳選しているけど、やはり数はそう多くもっていそうにはない。
(出典:西風隆介『神の系譜VI 竜の時間 神国』)
・組織は未来へ渡る船として、患者になるべき者を厳選していた。
(出典:半村良『赤い酒場』)
・一応門戸は広くしておいて、厳選はしているっていう感じだな。
(出典:林真理子『美女入門 PART3』)
・聞いていたら、あれもいけない、これもいけないって、大変な厳選らしいの。
(出典:豊島与志雄『旅だち』)
類語
・選り抜き(よりぬき)
意味:多くのものの中から選び出すこと。また、選び出されたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・粒選(つぶより)
意味:多くの中からすぐれたものを選び出すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・選定(せんてい)
意味:多くの中から目的・条件などに合うものを選び定めること。(出典:デジタル大辞泉)
・取捨(しゃしゅ)
意味:取り上げて用いることと、捨てて用いないこと。必要なものを選んで不要なものを捨てること。(出典:デジタル大辞泉)
・選出(よりだす)
意味:より分けて外に出す。多くのものの中から、目的に合うものをえり抜いて取り出す。(出典:精選版 日本国語大辞典)