単身
「単身で外国へ行く」などのように使う「単身」という言葉。
「単身」は、音読みで「たんしん」と読みます。
「単身」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「単身」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
単身の意味
「単身」には次の意味があります。
・ただひとり。ひとり。単独。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「単身」をわかりやすく言うと「誰かと一緒というわけではなく、一人であること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・久馬は単身で心と技を完成の域まで持っていかなければならなかった。
(出典:菊地秀行『幽剣抄』)
・物おじもせず単身で大蔵省に乗り込んでいって彼らを説得しようとした。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・昭和十一年に彼女は単身帰国して、渋谷穏田の洋裁学校の教師となった。
(出典:松本清張『日本の黒い霧(上)』)
・身の危険を感じた彼女は、夫をおいて単身ニューヨークへ帰った。
(出典:マッカラーズ/河野一郎訳『心は孤独な狩人』)
・この時は、むしろ妻の方が大阪に単身赴任しているような生活だったのである。
(出典:沖藤典子『転勤族の妻たち』)
類語
・単独(たんどく)
意味:ただ一人、また、ただ一つであること。他から独立していること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・孤独(こどく)
意味:仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちであること。思うことを語ったり、心を通い合わせたりする人が一人もなく寂しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・類い稀(たぐいまれ)
意味:非常に数が少なく、珍しいさま。めったにないことであるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・孤高(ここう)
意味:俗世間から離れて、ひとり自分の志を守ること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・人っ子一人(ひとっこひとり)
意味:人ひとり。だれひとり。下に打消しの語を伴って用いる。(出典:デジタル大辞泉)