単調
「単調な仕事」などのように使う「単調」という言葉。
「単調」は、音読みで「たんちょう」と読みます。
「単調」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「単調」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
単調の意味
「単調」には次の意味があります。
・変化に乏しく、一本調子であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「単調」をわかりやすく説明すると、「飽きてしまうほど変化のないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・佐智の耳には、単調でたえまのない唸り声のほかには何も入ってこない。
(出典:加藤幸子『夢の壁・北京海棠の街』)
・この少女は、単調な仕事もほかの連中ほど気にかけるふうはなかった。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 14 竜の挑戦〔下〕』)
・かりに桜のない春の国を私は想像して見ます、いかに単調でありましょう。
(出典:岡本かの子『病房にたわむ花』)
・そして、そのことのなかに彼女の青春の現実の単調さが訴えられている。
(出典:宮本百合子『想像力』)
・ただ自分の職業からくる単調さが時々私を憂鬱にした位なものでした。
(出典:辻潤『書斎』)
類語
・簡素(かんそ)
意味:飾りけがなく、質素なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・単純(たんじゅん)
意味:考え方やとらえ方が素直であること。とらえ方などが一面的で浅いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・永続的(えいぞくてき)
意味:物事がながく絶えることなく続くさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・維持(いじ)
意味:物事の状態をそのまま保ちつづけること。(出典:デジタル大辞泉)
・粛々(しゅくしゅく)
意味:ひっそりと静まっているさま。(出典:デジタル大辞泉)