卍
「寺の地図記号は卍と書きます」などのように使う「卍」という言葉。
「卍」は、訓読みで「まんじ」と読みます。
「卍」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「卍」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
卍の意味
「卍」には次の意味があります。
・インドのビシュヌ神の胸の旋毛を起源とする瑞兆の相。仏教に入り、仏の胸など体に現れた吉祥の印の表象となった。日本では、仏教や寺院の記号・紋章・標識として用いる。(出典:デジタル大辞泉)
「卍」をわかりやすく言うと「仏教の吉祥を表す印」を指し、お寺の地図記号としても使われています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・卍はもともとはインドで作られた、仏教に関係することを表す記号だった。
(出典:阿辻哲次『漢字のなりたち物語』)
・それは寺院のマークのようになっている卍であった。
(出典:松本清張『証明』)
・そういうことが不可能なのに、それでも強引に捻って、卍の形でも描くように。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第8巻』)
・それは川が流れて池となり池また流れて川となるで、その池の配合で川の流れ塩梅が卍のようになって居るのかも知れません。
(出典:河口慧海『チベット旅行記』)
・それから蓋の上に卍を書き、さらにまた矢の根を伏せたのち、こう家康に返事をした。
(出典:芥川龍之介『或阿呆の一生・侏儒の言葉』)
類語
・紋章 (もんしょう)
意味:家柄や各種団体の系譜,格式,権威などを象徴した装飾的なマーク。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・指紋 (しもん)
意味:手の指先の、内側にある細い線がつくる紋様。(出典:デジタル大辞泉)
・シグナル
意味:信号。合図。(出典:デジタル大辞泉)
・象徴 (しょうちょう)
意味:一般に直接知覚できない事象を類似性や隣接性にもとづいて具象化したもの。(出典:百科事典マイペディア)
・家紋 (かもん)
意味:家々で定める紋。(出典:デジタル大辞泉)