半信半疑
「半信半疑だった」などのように使う「半信半疑」という言葉。
「半信半疑」は、音読みで「はんしんはんぎ」と読みます。
「半信半疑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「半信半疑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
半信半疑の意味
「半信半疑」には次の意味があります。
・半ば信じ、半ば疑うこと。真偽の判断に迷うこと。(出典:四字熟語を知る辞典)
物事に対して信用できる心理と疑わしい心理とが同時に存在し、慎重・冷静な判断をしようとする場合などに用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・失敗するとは思えなかったが、なにぶん高度な術であるので、成功しないのではないか、という気も正直していて、半信半疑だったのだ。(出典:柴村仁『我が家のお稲荷さま第1巻』)
・これで姿が消えているのか半信半疑だったが、すぐそばを通った魔銃士団の士官がまったく気づいた様子がなかったので見えていないらしい。(出典:高殿円『銃姫 2 The Lead in My Heart』)
・初めのうちは彼等は半信半疑で聞いていましたが、今はそれを信用して働いています。(出典:新田次郎『富士山頂』)
・私は韓国にいたころ、当時の体験者がそう語ってくれたのを、半信半疑で聞いていた。(出典:呉善花『スカートの風』)
・半信半疑で無言のままみつめていると、岩から棒状のものがゆっくりと一本延びてきて、三本の腕に分かれた。(出典:アン・マキャフリー『恐竜惑星シリーズ(全2巻) 2 アイリータの生存者』)
類語
・懐疑(かいぎ)
意味:物事の意味・価値、また自他の存在や見解などについて疑いをもつこと。(出典:デジタル大辞泉)
・疑念(ぎねん)
意味:うたがわしく思う気持ち。うたがい。(出典:デジタル大辞泉)
・不信感(ふしんかん)
意味:信じていない思い。信用していない気持。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・疑心暗鬼(ぎしんあんき)
意味:心に疑いを持っていると、何でもないつまらないことまで不安になったり、恐ろしくなったりすること。(出典:四字熟語を知る辞典)
・腑に落ちない(ふにおちない)
意味:納得がいかない。合点がいかない。(出典:デジタル大辞泉)