動線
「家事動線」などのように使う「動線」という言葉。
「動線」は、音読みで「どうせん」と読みます。
「動線」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「動線」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
動線の意味
「動線」には次の意味があります。
・建築物の内部、あるいはその周辺で、人や物などが移動する軌跡・方向などを記した線。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「家事動線」で、「家事をするときに移動する経路」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・手伝おうにも手伝いかたがわからないくらい、その動線には無駄がない。
(出典:西尾維新『忘却探偵シリーズ 1 掟上今日子の備忘録』)
・一人で動線を確認していたのか、店主の動きは危なげがなかった。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ5 ふたりの距離の概算』)
・また人の視線や動線を本能的に察知することにも長けていて、目立たずに行動することが得意だった。
(出典:西東行『鳥は星形の庭におりる』)
・曲線的というか、あまり剣道家はしないような動線を用いる。
(出典:誉田哲也『武士道シックスティーン』)
・その時に気づいたのだが、彼は「動線」を最小限度におさえている。
(出典:内館牧子『愛してると言わせて』)
類語
・進路(しんろ)
意味:進んで行く路。ゆくて。前路。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・順路(じゅんろ)
意味:順序よく進めるように定めた道筋。道順。(出典:デジタル大辞泉)
・通路(つうろ)
意味:出入りや通行のための道。とおりみち。(出典:デジタル大辞泉)
・移動(いどう)
意味:動いて位置が変わること。また、動かして位置を変えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・道筋(みちすじ)
意味:通っていく道。通り道。コース。(出典:デジタル大辞泉)