劣悪
「劣悪な環境」などのように使う「劣悪」という言葉。
「劣悪」は、音読みで「れつあく」と読みます。
「劣悪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「劣悪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
劣悪の意味
「劣悪」には次の意味があります。
・性質・状態などがひどく劣っていて悪いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
とにかく悪い状態の時に使う言葉です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どれだけの収容者が劣悪な環境のために犠牲になったかは明らかでない。
(出典:寺田寅彦『漫画と科学』)
・劣悪な労働環境の中、各地で殉難する人々が出たことは想像に難くない。
(出典:内田康夫『遺骨』)
・彼はイギリスの貧困はアメリカよりはるかに劣悪であると結論づけた。
(出典:岡本綺堂『綺堂むかし語り』)
・それが、人間の最劣悪な部分たるやくざだとしたらなおさらのことだ。
(出典:山田正紀『謀殺のチェス・ゲーム』)
・店の二階の、劣悪な住宅事情の中で、子供らも健やかに育っていた。
(出典:浅田次郎『姫椿』)
類語
・粗悪(そあく)
意味:粗末で質が悪いこと。また、そのさま。
(出典:デジタル大辞泉)
・悪質(あくしつ)
意味:質の悪いこと。品物などの質が良くないこと。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・極悪(ごくあく)
意味:この上なく悪いこと。また、そのさま。
(出典:デジタル大辞泉)
・最悪(さいあく)
意味:最も悪い状態であること。また、そのさま。
(出典:デジタル大辞泉)
・劣等(れっとう)
意味:ふつうのものより劣っていること。質が悪いこと。
(出典:精選版 日本国語大辞典)