劣勢
「味方が劣勢である」などのように使う「劣勢」という言葉。
「劣勢」は、音読みで「れっせい」と読みます。
「劣勢」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「劣勢」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
劣勢の意味
「劣勢」には次の意味があります。
・勢力が劣っていること。形勢が不利であること。(出典:デジタル大辞泉)
「勢力」は「勢いと力」を意味する二字熟語です。
「味方が劣勢である」で「仲間の勢いと力が相手に比べて劣っている」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・暗殺者達は自らの劣勢が明らかになってなお引こうとはしなかったのだ。
(出典:伏見健二『サイレンの哀歌が聞こえる』)
・たとえ、ホロに面と向かって好きだと言って完全な劣勢であっても、だ。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料VI』)
・自分の方が劣勢だからといって戦いを避けるのは臆病者のすることだ。
(出典:J・ブリッシュ『スター・トレックTV版(全12巻) 二重人間スポック!』)
・煙幕の中でお互いに位置を確認する女官たちの声が、劣勢を伝えていた。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 上』)
・二は、数において劣勢な火砲が、性能においても劣っていたことである。
(出典:五味川純平『ノモンハン(上)』)
類語
・不都合(ふつごう)
意味:都合の悪いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・不利益(ふりえき)
意味:利益にならないこと。得にならないこと(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不得策(ふとくさく)
意味:得策でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・デメリット
意味:欠点。短所。損失。(出典:デジタル大辞泉)
・不利(ふり)
意味:利益にならないこと。条件・形勢などがよくないこと。(出典:デジタル大辞泉)