加担
「悪事に加担する」などのように使う「加担」という言葉。
「加担」は、音読みで「かたん」と読みます。
「加担」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「加担」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
加担の意味
「加担」には次の意味があります。
・ 荷物をになうこと。荷をかつぐこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
また、上記の意味から転じて、力を貸すこと・助けること・味方になることという意味でも使われます。「悪事に加担する」「計画に加担する」のように使う場合は、実際に荷物をかついでいるのではなく、力を貸すという意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・僕たちはバリモア夫婦の秘密に加担させられたというわけではなかった。
(出典:ドイル/鈴木幸夫,鮎川信夫,齊藤重信訳『シャーロック・ホームズ全集(上)』)
・あるいはあの二人は、小端の根坂殺害行為に加担しているかもしれない。
(出典:姉小路祐『動く不動産』)
・それにこの先何にん人が死ぬかわからんようなものに加担したくはない。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 2』)
・悪魔とその傲慢な精神にすっかり加担しているおそろしい人たちがいる。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟』)
・それも、きわめて積極的にこの犯罪に加担したことは、誰もが知っていた。
(出典:田中芳樹『紅塵』)
類語
・力添え(ちからぞえ)
意味:他人の仕事を手助けすること。(出典:デジタル大辞泉)
・加勢(かせい)
意味:力を貸して助けること。(出典:デジタル大辞泉)
・肩入れ(かたいれ)
意味:力を貸すこと。支援。(出典:デジタル大辞泉)
・補助(ほじょ)
意味:不足しているところを補い助けること。(出典:デジタル大辞泉)
・助勢(じょせい)
意味:力を添えて援助すること。(出典:デジタル大辞泉)