剥離
「剥離した塗料」などのように使う「剥離」という言葉。
「剥離」は、音読みで「はくり」と読みます。
「剥離」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「剥離」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
剥離の意味
「剥離」には次の意味があります。
・はがれて離れること。はぎはなすこと。（出典：精選版 日本国語大辞典）
「剥離した塗料」は「はがれ離れた塗料」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その一部は隕石に由来し、また一部は月面の岩から剥離したものである。
（出典：アーサー・C・クラーク『渇きの海』）
・それが内からの否定の圧で剥離しないうちに、やらねばならなかった。
（出典：菊地秀行『妖戦地帯3 淫闘篇』）
・骨から肉が剥離しそうな凄まじさの中でも、Dの動きは止まらなかった。
（出典：菊地秀行『吸血鬼ハンター17a D-白魔山 上』）
・二人は、小さな遺体の半分ずつを受け持ち、手早く皮膚を剥離していく。
（出典：椹野道流『鬼籍通覧4 隻手の声』）
・風化して脆くなった火成岩が剥離し、ジントの肩のうえにも落ちてきた。
（出典：森岡浩之『星界シリーズ 3 異郷への帰還』）
類語
・剥落（はくらく）
意味：はがれおちること。はげおちること。落剥。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・剥脱（はくだつ）
意味：はぎおとすこと。また、はげおちること。剥落。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・笹掻き（ささがき）
意味：ゴボウなどを笹の葉のように細く薄くそぎ切ること。また、切ったもの。笹吹き。ささがし。（出典：デジタル大辞泉）
・削剥（さくはく）
意味：けずりはぐこと。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・防除（ぼうじょ）
意味：ふせぎのぞくこと。予防し除くこと。（出典：精選版 日本国語大辞典）
