剛直
「見事な剛直ぶり」などのように使う「剛直」という言葉。
「剛直」は、音読みで「ごうちょく」と読みます。
「剛直」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「剛直」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
剛直の意味
「剛直」には次の意味があります。
・ 気性が強く正直なこと。意志がかたく、信念を曲げないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
気性の強さや意志の固さを表す言葉で、「父は昔ながらの剛直な男だ」のように使います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・曲ったことが嫌いな父米蔵の、剛直なまでの性格が彼自身にもあるのだった。
(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史』)
・竹といえば剛直で力強い印象が勝っているのではないだろうか。
(出典:鳥飼否宇『中空』)
・あまりの剛直さに手を焼いた幹部や官邸筋は彼を更迭しようとさえしたほどだ。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・剛直ともいえる性格で、いつもウジウジしているぼくと違って行動的な男であった。
(出典:東海林さだお『ショージ君の青春記』)
・非常に剛直なところがある人物だけに、その涙は私を驚かせた。
(出典:小林道雄『翔べ! はぐれ鳥』)
・かように自信強く、上に対しては剛直にして信ずるところをいった。
(出典:星亮一『最後の幕臣 小栗上野介』)
・齢が行っていたせいもあるのでしょうが、剛直で礼儀正しい人という印象がありました。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 上』)
・父親の剛直な性格の何がしかが、家族の他の者たちにも伝わっていた。
(出典:ビアス『ビアス怪異譚』)