剛毅
「剛毅な性格」などのように使う「剛毅」という言葉。
「剛毅」は、音読みで「ごうき」と読みます。
「剛毅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「剛毅」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
剛毅の意味
「剛毅」には次の意味があります。
・ 意志が堅くて強く、くじけないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「剛毅」は、人の性格や精神について用いられる場合が多く「剛毅な男」「剛毅な気性」などのように使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・この剛毅な男が言うに言えないでいるというその事実が、なにより雄弁だ。
(出典:米澤穂信『小市民シリーズ3-1 秋期限定栗きんとん事件〈上〉』)
・どこにも才気ばしッた風のないだけ、内はかえって剛毅なのかも知れない。
(出典:吉川英治『私本太平記』)
・これだけの剛毅な一面を持っている人物であったのだ。
(出典:山田風太郎『地の果ての獄(下)』)
・どんなに剛毅な人間もこれには悲鳴をあげざるを得まい。
(出典:山田正紀『闇の太守 御贄衆の巻』)
・しかし大事のときに発揮されず、あとからのかかる剛毅さはなんの役にも立たない。
(出典:半藤一利『ノモンハンの夏』)
・勇気といい剛毅というもすべてこの執着を離れたる現象である。
(出典:和辻哲郎『霊的本能主義』)
・年の頃四十程と見える、いかにも剛毅を絵に描いたような男の顔だった。
(出典:九里史生『SAO-Web-0404-第七章1』)
・そしてとうとう、剛毅な彼は頂上に歩を刻むことを得たのであった。
(出典:サド/澁澤龍彦訳『恋のかけひき』)