剛健
「剛健な若者」などのように使う「剛健」という言葉。
「剛健」は、音読みで「ごうけん」と読みます。
「剛健」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「剛健」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
剛健の意味
「剛健」には次の意味があります。
・男性的で、心身が強くたくましいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
つまり、「剛健」とは「心身がしっかりしていて、多少のことでは挫けないこと」を指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・単純な明快な剛健な確実な生活の言葉を与えられるときにのみ、民衆は味方してくる。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・青年たちは特徴のある外面的な剛健さをあえて養っているようなところがある。
(出典:林田清明『九州の学生とともに』)
・ヨーロッパの散文は、十九世紀に其がもっていた剛健さを失って来ています。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・私の父は、私を質実剛健な九州男子に育てたかったらしい。
(出典:五木寛之『風に吹かれて』)
・いうまでもなく謙虚にして剛健な心は、本質的に自由を求める。
(出典:三木清『語られざる哲学』)
類語
・剛毅(ごうき)
意味:意志が堅くて強く、くじけないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不屈(ふくつ)
意味:どんな困難にぶつかっても、意志を貫くこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・剛直(ごうちょく)
意味:気性が強く、信念を曲げないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・豪胆(ごうたん)
意味:度胸がすわっていて、ものに動じないこと。肝が太いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・堅固(けんご)
意味:意志が堅く頑強なさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)