刻苦
「刻苦を乗り越える」などのように使う「刻苦」という言葉。
「刻苦」は、音読みで「こっく」と読みます。
「刻苦」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「刻苦」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
刻苦の意味
「刻苦」には次の意味があります。
・心身を苦しめて、励み努めること。(出典:デジタル大辞泉)
「刻苦」とは、身を刻むほど心身を苦しめて励むことを意味する言葉です。
「刻苦勉励」や「刻苦精励」などのように四文字熟語としても使われます。
文章語として使われることが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・かれの一生は刻苦の連続だったが、かれ自身は満足であり、幸福であった。
(出典:長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』)
・大学制度さえあれば、たとえ低い身分の者であっても、刻苦勉励して重職に就けるようになる。
(出典:冲方丁『光圀伝』)
・初め鈍いように見える者が刻苦して大成した人は多いが、初め才能があってそれを恃んで刻苦しないために駄目になった者も多い。
(出典:倉田百三『芸術上の心得』)
・二宮金次郎なんかの一生真面目に刻苦勉励するというもので、これが僕にはガマンできなかった。
(出典:水木しげる『ねぼけ人生』)
・売られし小六は幼きより、刻苦して舞を修めし女ぞ。
(出典:泉鏡花『照葉狂言』)
類語
・精進(しょうじん)
意味:一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。(出典:デジタル大辞泉)
・奮闘(ふんとう)
意味:力いっぱい努力すること。(出典:デジタル大辞泉)
・粉骨砕身(ふんこつさいしん)
意味:力いっぱい努力すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・奔走(ほんそう)
意味:忙しく走り回ること。物事が順調に運ぶようにあちこちかけまわって努力すること。(出典:デジタル大辞泉)
・活躍(かつやく)
意味:大いに手腕をふるうこと。大いに活動すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)