刺繡
「豪華な刺繍」などのように使う「刺繍」という言葉。
「刺繡」は、音読みで「ししゅう」と読みます。
「刺繡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「刺繡」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
刺繡の意味
「刺繡」には次の意味があります。
・種々の糸を用いて、布地の表面に絵や模様を縫い表すこと。(出典:デジタル大辞泉)
「刺繡」とは、布や革の上に刺繍糸と刺繍針を使って、装飾を施す技術のことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・龍や花紋様が刺繍で色美しく入れてあってなかなか美術的なものである。
(出典:上村松園『余齢初旅』)
・それらの下に、共同墓地が白と緑の斑の刺繍をしたように広がっていた。
(出典:ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書4』)
・これには、彼女の手で刺繍ししゆうがしてあるし、ローマ字で名前も書いてある。
(出典:山村美紗『京都殺人地図』)
・靴は、白い子山羊こやぎの皮でできており、そこにも金糸で刺繍がされていた。
(出典:夢枕獏『シナン2』)
・僕が刺繍をした軍服に身を固めて帰って来る日の喜びを考えて下さい。
(出典:アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯』)
類語
・裁縫(さいほう)
意味:布地を裁って衣服などに縫いあげること。(出典:デジタル大辞泉)
・縫物(ぬいもの)
意味:刺繍ししゅう。ぬいとり。(出典:デジタル大辞泉)
・針仕事(はりしごと)
意味:裁縫。縫い物。(出典:デジタル大辞泉)
・手芸(しゅげい)
意味:手先でする技芸。刺繍ししゅう・編物・人形作りなど。(出典:デジタル大辞泉)
・仕立て(したて)
意味:作り上げること。特に、衣類を縫って作ること。また、そのできばえ。(出典:デジタル大辞泉)